
キミとボク
ずんと続けよ
長い糸
小指の先の
この赤い糸
狂歌です。
内容的には・・・? ですが、一番頭の文字をつなげて読んでみてください。
以下、一応冬の歌、ということで考えてみました。
狂歌とも短歌とも言えないシロモノかもしれません。
まだまだ、未熟です。
小さくて
か弱くなれと
祈りつつ
夜明けの寝床の
中で丸まる
朝です。
たぶん、もう目覚ましか何かで起きているのだけれど、起ききれなくて布団の中でゴロゴロしています。
普段から大きいのを気にしていて、カレなどにもいろいろ言われてるんでしょう。
なるべく小さくなりたくて、丸まって寝ているのだけれど、そんなので小さくなるわけもなく・・・
でも、小さい猫にでもなったような気持ちで、まどろんでいるのかもしれません。
あめ玉も
帰って来ぬと
気づかぬと
お鍋の中の
チョコが泡立つ
バレンタインのチョコを作っているんだけれど、気づかないうちにチョコを温めすぎて、沸々と泡がたってしまっています。
チョコを溶かす、ということではすでにやり過ぎで、もう火を止めても手遅れです。
でも、それに気がつかないほど、ぼーっとしているんです。
大好きなあの人に想いを馳せるけれど、思いは届かない、お返しの飴すらないかもしれない。
ちょっとだけ悲しいバレンタインです。
膨らんだ
ポケットの中
冷えた指
さすろうとして
添える手のひら
寒いとき、手をつなぐのに、どちらかの大きなポケットの中に両手を突っ込んで歩いている、という光景があります。
きっと、ポケットの中はぬくぬくなのでしょうが、ポケットに手を突っ込んだら、思わず冷たくて、もう一方の手まで動員して温めたくなった、それぐらい冷たい手だったんでしょうね。
さすったくらいじゃ、ましてやポケットの中にはもうひとつの手の入るスペースなどなく、さすろうとしてもさすれない、でもやっぱり温めなきゃ、そういう歌。
閑けさを
かすかに壊(やぶ)る
ファンの音
寒き眠りの
まどろみのなか
ファンヒーターだと、よくタイマーを掛けて、朝になったら暖かくなるようにセットしておいたりします。
目覚ましもかけてありますが、目覚ましがなるよりも前にファンヒーターのタイマーはセットしてあることが多いでしょう。寒いままだと、きっと起きないに違いないから。
ファンヒーターは、まずファンが回り始め、それから点火して暖かい空気を押し出す、という構造になっています。
つまりは、最初に「ふぅ~~ん」という音がするわけで、思わずその音が目覚ましがわりになって起きてしまったけれど、やっぱり起ききれなくて、まどろんでいる、ってそんな風景です。
何故に
遠く聞こえる
きみのこえ
布団被らで
風邪を引くまじ
すいません、つい、古語的表現になっちゃいました。
電話をしていて寝落ち、ってたまにあることです。
だんだん相手の声が遠くなって、終いに何も聞こえなくなって、でも、電話が切れたツーツーツーって音もせず。
あ・・・寝落ちしたな、ってわかることがあります。
一応、もしもーし、もしもーし!! って怒鳴ったりするわけですが、もちろん耳から電話は離れているので、聞こえるはずもありません。
もうそうなると電話代の無駄ですし、切るしかありませんが、ただひとつ心配になることがあります。
寝てるけど、向こうの相手はちゃんと布団かぶっているんだろうか?
ひょっとしたら、布団もかぶらず、毛布もかけず、寝ちゃってるんじゃないだろうか?
風邪ひいたらどうするんだ? 風邪ひいたら、どうしよう・・・ワタシのせいか?
そんな、オロオロした気持ちになります。
ま、向こうが悪いんですけどね。
でも、やっぱり、心配になるわけです。
自分のことじゃないけれど、大好きだから、風邪なんか引いてほしくはない。
そんな感じかなぁ?