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春の花 その五

天神さまに行って、それから宇佐八幡宮に行って来ました。

防府の宇佐八幡は大分の宇佐八幡の分社になります。
アレとは比べ物にならないくらいの小規模な神社ですが、伝統行事もあり、シャクナゲで有名で、桜もたくさん植えられています。

山あいの神社は、本当に静かで風情もあります。
その辺の影から、愛想のいい妖怪が顔を出しそうな・・・DSC01876.jpg

休日で人がたくさん集まるようなときには社務所に人がいますが、たいていは誰もおらずに、その代わりに・・・みたいな感じがタップリする風情なんです。

妖怪は、水木しげる先生にたんまり紹介してもらったお陰で、あまり怖くはありません。
愛嬌のあるものが多いですからね。
多くは八百万の神様のなれの果てなので、同時に敬いもしないといけませんね。

とりあえず、この自然に感謝です。
日本の自然は厳しいところもありますが、世界の厳しい自然に比べるとかなり優しい自然だと言えます。
人間や、動物や植物を優しく包み込んでくれるような。
そんな、自然です。

ここには前にも述べたとおり、シャクナゲがたくさんあります。
シャクナゲは「石楠花」と書きます。
「石」は「石神井」と同じで、「シャク」と読み、「楠」は「ナ」と読んで、「花」は「ゲ」です。
曼珠沙華の「華」を「ゲ」と読むのと同じことです。

曼珠沙華とは、彼岸花のことですね。

シャクナゲは、山地のツツジの仲間。
高山にあるツツジは、もう小さな樹、小さな小さな樹でしかないです。
それに比べると潅木と呼ばれる大きさですから、人の背丈より少し大きい高さまで成長します。

ツツジ科は基本的に「樹」です。
ですから、その実はくだものになりますし、バラ科も樹なので、いちごは分類学的にはくだものになりますが、農林水産省の規格では、くだものにはならずに野菜になるそうです。
変なの・・・(;^ω^)

シャクナゲも実を作りますけど、食用にはなりません。
今は、こんな感じでした。DSC01875.jpg

もう、花を開いている樹もあり、週末にはちらほら咲いている樹がたくさん見られそうな雰囲気です。

ここでもアセビがたくさん花をつけています。DSC01869.jpg

4月から5月にかけては、ツツジの仲間がたくさん花をつけますが、山ではミツバツツジがもう花を咲かせていますし、GWくらいにはヒラドツツジがこの辺ではたくさん花をつけるはずです。

今は、アブだとか蝿だとかが天国ですけど、もうすぐ蜂たちや蝶たちが花の周りを飛び交うようになります。
鳥たちも花を目当てにやってくるんだけど、そろそろそれもおしまいですね。
虫がたくさん出る季節ですから。

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春の花 その四

天神さまは梅ばかりではなくて、桜の名所としても有名。

対して、五重塔のある瑠璃光寺は、桜は大したことがありません。
でも、塔と桜のコントラストが綺麗でしたし、防府市に比べて山口市は寒暖差が激しい(盆地ですから)ので、まだ梅が咲き残っていました。

紅梅なので、遅く咲く品種だとは思いますが、桜より遅いっていうのが、面白いです。
まだ、蕾でした。

DSC01739.jpg

何だか取り残された感がナキニシモアラズ。

天神さまでは、結構珍しい花も見かけました。

ほら・・・
DSC01835.jpg
たぶん、すずらんですね。

すずらんって、ランの仲間ではなくて、ユリ科だったと思います。
ちっちゃなユリの仲間は、これも鱗茎に毒があります。
食べる人はいないと思うので、問題はないですが、やはり動物は食べないそうです。

これは園芸種のようなので、植えられたものでしょう。
本州の西端で、すずらんが自生してるなんて話は聞いたことがナイですからね。

ところが、これは自生しているようです。
そんなに珍しい花ではありませんが、最近は見かけることが少なくなって来ました。
精力旺盛な、セイヨウタンポポに比べて繁殖力が弱いからでしょうか?
日本在来種はどんどんその生息範囲を狭めているようです。

白いたてがみのライオンです。
DSC01834.jpg

シロバナタンポポと言います。
真ん中の黄色い部分は雌しべで、花粉の色が黄色いために、真ん中へんが黄色く見えるのです。

セイヨウタンポポのように、一年中咲いているわけではないので、見つけたら手折らないで静かに観察するだけにしてくださいね。



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春の花 その三

体調が悪くて寝ていました。
ちょっと心の調子が悪いのかもしれません。
眠くて眠くて・・・

おまけにPCの調子もよくないみたい。
ワイヤレスアダプタがどうにも反応しません。

外付けで買ってくるしかないかな・・・また、痛いです。

ちょっと遅れたので連続で、写真だけにしておきます。

よくわからない花もあります。例えば、これとか・・・DSC01772_20120410062918.jpg

これとか・・・
DSC01727.jpg

分かる方教えてください。
調べようと思ったけど、気力がなくて・・・

なんだろう・・・沈んでいるのかな、ワタシ・・・

仕事では元気な反動が私生活では来ているんだろうか・・・

春の花 その二

筒状の花といえば、こんなのもある。
DSC01550.jpg DSC01552.jpg DSC01555.jpg
ムラサキケマンなんだけど、実はこの花よく知らない。
名前だけをなんとなく知っていたのは、昔調べた覚えがあるからなのだが、その調べた内容については全然覚えていない。

いわゆる、エンゴサク類になるようだ。

エンゴサクはその塊茎に鎮痛作用のある漢方薬なのだが、このムラサキケマンの方はあまり塊茎を作らないらしい。
だから、漢方薬とは無縁のようである。

昔室蘭にいたときはこれに似た花、エゾエンゴサクがたくさん住宅のまわりには生えていて、へぇ、これが薬になるんだ、って感心したことを覚えている。
紫色の可憐な花が可愛らしい。
これも小さい花で、やはり筒状の部分は1~1.5cmくらいしかなく、地面の紫色に目を凝らしていなければ発見できないかもしれない。

頭上には、桜の木がどーんと咲いていて、みんな目を奪われるのは桜の木ばかり。
でも、よく見たらこんな花だって咲いているわけだし、川の中にはオイカワの小さいのがたくさん増えてきていることに気づくと思う。

せっかく自然豊かな土地なのだから、春の心を騒がせる桜ばかりではなくて、小さい花にも目を向ければ心穏やかになるかもしれない。
あまり躍起になったら、また心が騒ぐことうけ合いだが・・・(;^ω^)

ムラサキケマンの中にも少々だが、有毒な物質が含まれている。
植物に含まれる有毒物質は概ねアルカリ性のものが多いため、アルカロイドと呼ばれるが、次の写真のDSC01789.jpg花にもそのアルカロイドが多く含まれて、装飾哺乳類の多くがこの樹を食べることはない。

馬が食べると中毒症状を起こし、フラフラになるところから、この樹は「馬酔木」と呼ばれる。
アセビ・・・である。
DSC01787.jpg

ご覧のとおり、白い可憐な花をつけるのだが、この花を見ると何科の植物かすぐに分かる。
みなさんはお分かりだろうか?

この科の植物は、上及び水平を向いて咲くもの、このように下を向いて咲く釣鐘状のものがあるが、上を向く花の代表がツツジで、この科はツツジ科と呼ばれる。
アセビはツツジの仲間なのであるね。

同じツツジの仲間、ブルーベリーやコケモモなどのグズベリーと呼ばれるものも同じような花をつける。
花の花粉は蝶が運んでいるようなイメージがあると思うのだが、この手の花は蝶が媒介しにくいようにできていて、主な運び屋は、ハエやアブ、ハチなどである。

これらは甘い蜜に釣られてやってくるのだけれど、この樹の葉を煎じると殺虫剤が出来るそうなので、皮肉な話である。
まったく何のために運んでやってるのかわからない、と虫たちには言われそうだ(^Д^)。

さてと、なんだか、これにも毒があるそうだ。
美しいバラには刺がある・・・いろんな草花にも毒があって、それが毒にもなるけれど、薬になることもある。
華岡青洲は、チョウセンアサガオ(曼陀羅華)を麻酔薬として用いたが、これにはアトロピンが大量に含まれている。
アトロピンは毒性が強いが、薬にもなる。
薬にも毒にもならない、という言葉は、薬≒毒ということを暗に示しているといえる。
DSC01759.jpg

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春の花・・・その一

何だかこの花、横から見たら、手で口をパクパクやる人形みたいである。
ほら、昔セサミ・ストリートなんかでよく見た怪獣みたいな感じの。
DSC01756.jpg

ちょっとわかりにくい?
拡大するとこんな感じである。
DSC01754.jpg

何だか、目もないし、謎の深海生物みたい。
二枚刈りがボウボウに伸びたような頭だし。
これが拳くらいある花なら、ちょっと気持ちわる~~いになるかもしれないが、幸いなことにこの花は小さい。
すごく小さい。

筒状のところまで入れても、1cmくらいなものである。

春の七草、ホトケノザ。
もう、1月から咲き始めて、次から次へと4月まで咲いている。
大変生命力の強い花である。

やっと暖かくなって、お花見シーズンなのだけれど、人々が桜ばかりに目を奪われる中で、ワタシの関心は地べたに向かう。
地面近くの小さい花も頑張って花を咲かせている。
なんだか、片栗の花も咲いているところがあるらしいが、北海道で群生地が一斉に花をつけるのは5月のことであるから、ちょっと盲点だった。
そっか・・・ここって北海道じゃなかったな・・・

北海道で春の花って言えば、キタコブシとミズバショウだったな・・・
ミズバショウなんかは、雪が溶けた水たまりに早速大きな花をつける。
ほかにも福寿草やふきのとうだって花をつけているのだが、山の中だったりして全然目立たない。
その点、ミズバショウはあの巨大な花(白い部分は本当は花ではないのだが)でその存在を主張する。
白い雪が溶けて、黒っぽい雪と濡れた地面に純白の花は目立つことこの上ないのだ。

地面に咲く花は、強い根を持って寒い時期を耐えている。
たいてい、根塊を持って養分を蓄えている。
ミズバショウだって同じだし、このホトケノザにしてもそうである。

これだって、そうだ・・・雌しべが変な形なのに改めて気がついた。
すごく一般的な花、セイヨウタンポポ。
まだ、寒いから全然茎を伸ばさずに地面に貼り付くように咲いていた。

もう少し暖かくなれば・・・茎をうんと伸ばして咲けるのにね。
頑張れ
DSC01742.jpg

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