もちろん運転席。
なんとなれば、一番死ぬ確率が低い(;^ω^)
というのは冗談だけど、たぶん、一番車酔いしにくいのが運転席だと思う。
ワタシの三半規管はあんまり性能がよくない。
バランス感覚はないし、そのくせ過敏に車酔いとか、船酔いとかしまくりで。
一番最初に、小樽~舞鶴間の船に乗ったときは、当時まだあんまり早い船が導入されていなかったせいで、船中二泊。
おまけにけっこう海が荒れていたので、吐くまでにはならないものの、ずっと身体が重たくて仕方なくて。
とりあえず、トレーニング室でエアロバイクやら何やらして時間を潰そうと思ったのだけれど、基本本当に集中しないとじっとしていられない性格はいかんともしがたく、重い頭を抱えながら、船中をさまよっていたのだった。
これが、サスペンスドラマならなにか事件が起きて、我々を楽しませてくれるのだろうが、結局そんな事件は起きるわけもなく、悶々と長い時間を潰すことになってしまった。
今なら、陸に近くなればケータイが使えたりするので、暇つぶしにもなるのだけれど、当時はやっぱり、そんなものもなく、お風呂に入れば、造波風呂ってちょっと楽しんだりもしたのだが、結局そんなオフロに入っても落ち着くわけもなく、もう、乾かすのもめんどくさいやぁ、で船の一人旅ってきっついなぁ、と思ったワタシである。
今なら、逆に割りと楽しめるんじゃないかと思うのだけれど・・・もう、オンナとして乗っちゃうし。
ちょっと話が脱線したからもとに戻すと、その最初の船旅で、地上に降りた時にはすっかり地面が揺れていた。
明るいうちに着いてラクショーとか思っていたものが実際に着いたのは20時を回ってしまって、ワタシは車なので別にいいのだけれど、たくさん困っている人が出てしまった。
カーフェリーなので、乗客の7~8割は、車に乗ってきた人が多く、その人達は少々日程がきつくなるくらいでまあよかったのだろうが、問題は残された人々である。
舞鶴近辺で泊まる人、泊まれる人はよい。
問題は、瀬戸内海側まで出ようという人々だ。
そんな時間帯から移動しても、田舎の電車、いや汽車では、もう絶対に辿り着かない。
せいぜい、福知山ぐらいまで移動できるのが関の山で、結局はそれだとそこで泊りということになる。
福知山が舞鶴に比べて宿泊施設がたくさんあるかというと、絶対にそんなことはない。
なので、困っている人が多く出てしまったのである。
寝袋に大型ザックのバックパッカーの人ならよい、一応、緊急時だから待合室でじゃまにならないように寝させてもらうってこともできるだろう。
ただ、やはり、若い女性ならバックパッカーにしてもそんな所で眠るのは危険である。
で、たまたまワタシの近くにもその困っている女性が二人ほどいて、どこまで帰るのかと聞くと、神戸の灘の方まで帰るらしい。
ワタシの実家は北区だったから、六甲の表側までは行かないのだが、どうせ120km以上移動するのだ、あと10kmほど増えても大したことはない、ということで送っていった。
その後、実は舞鶴道が積雪のため通行止めで、道がはっきりわからず、えらい目にあってようやくたどり着いたら日が変わってしまっていたのだが、とりあえずは送り届けることができた。
船酔い+運転疲れで、家について団地の階段を登るとき、もうあっちにふらふらこっちにふらふらとまるで酔っぱらいが千鳥足で歩くみたいな歩きで、やっとの思いで家についたら、鍵が閉まってて・・・
ってな、遅くなるって連絡したやろがァ・・・(*`д´)
ひとしきりどんどんやったら母親が起きてきて玄関を開けて、遅かったなと一言・・・遅くなるゆうたやろぉ・・・
後日、かの女性二人からは、みかんが一箱送られてきた。
なんでも、実家が愛媛らしい。
と言っても、ワタシはちょっと食べただけで、あとはほとんど母が食ってしまったらしい。
だって、こっちも正月の帰省で年が明けたらすぐ帰ったんだもの。
あ・・・なんで、船の話なんかしてるんだ? ワタシ。
あ・・・そうそう、車の座席はどこが一番好きかってことだったよね?
もちろん運転席。
ってこのまま書いたら話がループしそうなので、別の展開にしよう。
簡単に言うと、助手席は酔うのである。
人に、こっちが運転して頑張ってんのに寝るなよ、ってよく言うのだが、ワタシも寝る人なので、大きなことは言えないのだ。
酔わなければいいが、ずっと我慢してるとやっぱり酔ってしまうので、寝るほうが安全なのである。
もちろん、襲ってこない相手、であらばこそなのだが。
後ろは窮屈だから嫌いである。
それに、後ろに押しやられると、一番じゃないんだ、って気もして嫌なのだ。
だいたい、事故のときは後席のほうが危険だから、安全のために後ろの席に、っていうのがよくわからない。
今の車、助手席にもエアバッグがついていたりするし、そりゃ高級な車なら後席にもエアバッグがあるのだけれど、やはり状況もわからなくて怖い気がする。
だから、ワタシが運転して、後席にも人を乗せるときは一番大事な人をなるべく助手席に乗せることにしている。助手席に子供が乗ることはまずないと思うから、これでいいのである。
仲良し四人組(実際は四人も揃わないが)で移動となると、助手席の争奪戦が起きるかもしれない・・・ってそんなことはないか、そんなにワタシを好きな人っていないかもしれないし・・・(;^ω^)

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