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無料宿泊案内所

先日、湯布院に行ってきました。
時間がなくて、外湯には行けなかった・・・ザンネン。DSCF0677.jpg本来は由布岳が見えてるはずです、この日は天気雨というか、降ったりやんだりでした(/_;)


湯布院の温泉街を散策しよう、ということになり、車で向かっていた時のこと。

ふと、道路際に「無料宿泊案内所」というのを発見。
一瞬、『(゜∇゜ ;)エッ!? 無料で泊まれるの?』って思ったんですが、モチロンそんなワケはなく、「無料」の「宿泊案内所」だったんですね。

ワタシは「無料宿泊」と「案内所」を分けて考えていたわけです。
アホですねぇ・・・・゚゚<(;´з`)> ~♪

で、ちょっと、こんなお話を考えてみました。

というわけで、続きをどうぞ




翔太は今頃になって軽く後悔していた。
しまったなぁ・・・あそこでけちんなきゃよかった、じゃなかったら、こんなに遅くに着くこともなかったのに。
すでに午前1時を回っていた。

ひなびた温泉街は、シーンと静まり返っていて、ホテルや民宿の光もすでにまばらだ。
なのに、翔太は予約すら入れていないのだ。

前日・前々日と野宿で、お風呂にさえ入っていないどころか、電源さえ切れてしまって、携帯電話も使用不可。
元々が公共交通機関と徒歩を中心とする貧乏旅行だから仕方ないかとあきらめていたのだが、この温泉での宿泊は前々から過度の期待を抱いていたところでもあり、是非とも泊まりたいと思っていた。

ただ、旅行に出てからすでに1週間、所持金は残り少ない。
ここでバスを使ってしまっては2週間の旅行計画は泡と消える。
なので、ヒッチハイクと洒落こんだのだが・・・

こちらのヒトは、ヒッチハイク自体に慣れていないようで、誰も停まってはくれず、停まったとしても短距離の移動だけで、行程は遅々として進まない。
歩きとヒッチハイクをなんとか組み合わせて、ようやく先ほどたどり着いたようなわけだ。

先程も述べたように、携帯の電源はすでに切れたまま、所持金は6千円ほど、歩いていて金融機関に出くわすこともなく、コンビニは手数料がもったいないと感じたのでおろしていない。それでも、なんとか素泊まりであれば泊まれるだろうとタカをくくっていたのだが、この時間ではもはやどうしようもない。

そんな時である。

とぼとぼと静寂の温泉街を歩いていると、少し目に眩しいくらいのネオンの光。
「無料宿泊案内所」
と、書いてある。
見れば、玄関先にもライトが付いていて、どうやらやってはいる様子。
翔太はダメもとで覗いてみることにした。

まるで、スナックの入り口のようなドアを開けると、中にはカウンターの止まり木。
どう見ても、まるっきりスナックなのだが・・・?

「ごめんください」

翔太が声をかけると、奥から、いかにも、という感じの女性が・・・いや・・・女性のように見える、その人が・・・

「あ”ら”いらっ”しゃ~い、今、何このオカマ、って思ったでしょ?」
「いえいえ、そんな・・・滅相もない・・・」
「やっぱりね、まあ、そりゃそうだわね、GIDなんて言っても世の中じゃ通用しないもんね」
「ここって、無料宿泊案内所・・・なんですよね?」
「そーよ、何か飲む?」
「いえ、結構です」
「お水くらいならタダよ」
「じゃあ、お水いただきます」

ママ(便宜上ママと呼ぶ)は、あまり綺麗とは言えないグラスに水道の水をジャーと注いで、一応コースターだけは敷いて出してくれた。

「じゃ、なぁに? 案内して欲しいわけ?」
「そうですよ、こんな時間じゃ無理かもしれないけど・・・」
「そうねぇ・・・確かに難しいわね。ま、なんとかなるとは思うけど」

そう言って、ママは電話をかけ始めた。

「え~~〇〇さん? 今日さぁ、ウチの親戚の子が泊まりに来たんだけど、どうしても温泉に泊まりたいっていうのよ、しかもさ、さっき着いたらしいのよ、そうよぉ、こんな夜中にさ、迷惑な話でしょ? で、さ、悪いんだけど、一人泊めてやってくれない? そそ、食事も何もいらないって、温泉と寝床だけあればいいって・・・あ・・・そう、今日は満員? じゃあ、仕方ないわね、またお願いします、はい、失礼します」

そんな、電話を5度ほど繰り返したのち、ようやく、宿泊先が見つかったようだ。
ママは、それなりに温泉街の顔らしい。
ま、これだけ尽力してくれて、「無料」なら何も言うことはないな、と翔太は思っていた。

宿泊先に行く道を案内してもらい、翔太は礼を述べて、ここを去ろうとした。

「あ・・・ちょっと待って・・・料金いただける?」
「えっ? 無料って書いてあるじゃないですか?」
「そうよぉ、無料とは書いてあるわね」
「じゃあ、タダじゃないんですか?」
「そうよ」
「じゃあ、なに? 無料って? 詐欺じゃないですか?」
「詐欺じゃないわよ、アタシ、『無料』って苗字なの、珍しいでしょ」
ママは、そう言って、ニッ、と笑った。
ただもう、力が抜けた翔太は、呆然としつつも
「じゃあ、いくらなんですか?」
「そうねぇ・・・さっきの電話代と手数料で、まあ、4000円ってとこかな?」
「ひどい、ボッタクリじゃないですか」
「仕方ないでしょ、つかなくていい嘘までついてるんだからね、こっちは、払うもの払ってもらわないとさ」
「え~~~~~~、それじゃ、宿泊代残りませんヨォ」
「それじゃ、しかたないわねぇ・・・若いんだし、身体で払ってもらいましょうかね、こっちは宿泊代はただでいいわよ、お風呂は温泉じゃないけどね、残念ながら・・・」
え”ぇぇぇぇ~~~~~~~っ!!!!!!!

こうして、翔太の長い夜は、更けていくのであった・・・(^。^;)

「無料(タダ)」より高いものはない・・・お後がよろしいようで・・・・゚゚<(;´з`)> ~♪



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コメント

食虫植物 まんがいんく : 2010/09/04 (土) 10:06:52 修正

っていうより、食肉植物って感じかなっ?

肉食女子(?)・・・かも(^^;)

湯布院 まんがいんく : 2010/09/04 (土) 10:04:35 修正

今度は、ゆっくり、のんびり行きたいです。バタバタと行って、バタバタ帰ってきた印象なんです。
でも、夏の間は人が多くてダメですね。暑いし・・・

今度は晩秋にでも行ってみたい。

いろんな案内所がありますけど、早く閉まってしまうのが欠点ですね。ついでに・・・とか、嘱託で、とかの形態が問題なのかもしれません。

うん まんがいんく : 2010/09/04 (土) 09:58:10 修正

誘われてね。
でも、こういう小旅行は二人くらいのがいいね、行動が自由にはならないから。

まあ、人の車に乗ってると、頭の中で色々妄想したりして、面白いかもしれない。

今度は東に行こう・・・

無料 千里 : 2010/09/04 (土) 06:02:05 修正

怖いね 無料さん


食虫植物に捕まった気分だね♪

あの子はその後体で払ったのでしょうかね~

知りたいけど、こわいなぁ

 mizuho : 2010/09/03 (金) 21:18:26 修正

由布院いいですね~。
随分随分以前に、ゆふいんの森号に乗りましたよ^^
温泉街って何とも言えない雰囲気がありますね。すごく好き。

無料案内所というと、こちらの繁華街に飲み屋さんの案内所があるのですが
ちょっと微妙です(汗)。
いつも若いお兄さんが常駐してます。←案内人?

お話、面白かったです^^ 「無料」さんかぁ…
やられたッで感じです。

 Laie : 2010/09/03 (金) 12:31:07 修正

湯布院、行ったんだねー^^

お話、おもしろかったぜ~♪
次回期待(?)

tomoさん まんがいんく : 2010/09/03 (金) 08:00:41 修正

まあ、安易なオチですけど、お楽しみいただけたら幸いです。

大抵は まんがいんく : 2010/09/03 (金) 07:58:52 修正

地元の商工会議所などが主催しているので、そういうのはないと思いますね。

 tomo : 2010/09/03 (金) 06:56:19 修正

オチがいいですね 笑
パチパチパチ(拍手のつもり)

 DJコンチ : 2010/09/03 (金) 06:12:32 修正

無料の宿泊案内所って実際は紹介した旅館から宿泊代の何パーセントとかって手数料を貰っているんですかね?

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