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赤いドレス にのに

はい、続きです。

楽しんでいただけましたでしょうか?
もし楽しんでいただけたのなら嬉しいです。

今ごろワタシは旅の空の下です。
どこをどうしているのやら・・・

その辺の近況は短いブログでお知らせしますね。

では、お楽しみください。DSC05735.jpg

「よかった、承知してくれるか?」
「あのな、まだ承知したなんて言ってないだろ? 見返りはあるんだろうな?」
カツヤは黙って、財布から一枚の写真を出してきた。
「これで、手を打ってくれ」
それは、高校時代のあの時の写真だった、そう、映画を録った時の。
オレは小柄で華奢なせいもあって、しっかりヒロイン役に抜擢されていた。
クラスに女子だって(二人だけ)いたはずなのに、なぜか、オレがヒロイン役だった。
理由は、『その方がオモシロイだろう』あのなぁ・・・

こいつ、まだこんなモノ持っていたのか?
アノ時、写真を撮っていたやつ、ビデオを回していたやつ、全部に手を回して回収したと思ったのに。

「データも残ってるけど・・・いる?」
オレは、コクコク首を縦に振る。
「じゃあ、ネガとこの写真と、PCのデータと・・・そうだな、お情けでピザ食べ放題一回ってのは?」
もはや、退路は断たれたようだった。

何が悲しくて、女装を隠すために女装しなければならないんだか、その辺の矛盾を突きたかったが、そんな余地はないらしい。
「言っておくけど、今度は絶対写真とか撮るなよ。データとか残してたら、PCぶっ壊しに行くからな。」
「わかった、約束する」
「で、どうすりゃいいんだ? そんな格好して電車とかバスとか嫌だぜ。どうせヒール履け、とか言うんだろうし、そんなに歩けないからな」
「ああ、わかってる。 ちゃんとエスコートしていくよ」

当日はすぐにやってきた。
カツヤの訪問は三日前だったんだから、当然といえば当然だけれど。
場所は郊外のライブハウス、周囲は静かというか、まだ、畑や田圃が残っているようなところだけれど、バス停から徒歩10分でそう遠くはない。
バスが30分に一本しかないのが問題だが。

カツヤは昼にはオレのワンルームにやってきて、何やらあれこれと指示を出す。
やれ、シャワーを浴びろだの、出て体を拭いたら全身にパウダースプレーを吹いておけだのと。
で、メイク。
化粧水や乳液をつけてくれるのかと思いきや、そんなのは自分でやれ、と言う。
「ゴシゴシ擦るんじゃないぞ、それにしても、お前ってヒゲとかないよな」
「言うな! コンプレックスなんだからな、体質かな、いまだに生えないんだよな」
「そうか・・・でも、この辺産毛が多いからな、ちょっと剃るぞ、動くなよ」
カツヤはどこからかご立派なカミソリを出してくる。床屋が使うような本格的なものだ。
「ぉい、それどおした・・・?」
頬の上あたりを剃られていて、うまく動かせないから、どうしてもカタコトのようになる。
「ああ・・・これか、爺ちゃんの形見だよ。 ってか、だいぶ前からちょろまかしてあったんだけどな、返す前にぽっくり逝っちゃってさ」

もう動いてもいいぞ、と言われオレは緊張を解いた。
腐れ縁の友人とは言え、刃物を顔に当てられるとやはりこわばってしまうものだ。

オレは一人暮らしだが、カツヤは嫁いだ姉の家に居候状態で、休みの日など居づらくなるとすぐにオレの部屋までやってくる。
なぜか、メイクの小道具もオレの部屋においてある。
姉はカツヤがメイクアップアーティストになることなど反対で、部屋の様子も厳しくチェックしている。
男の子の部屋にあるまじきものを見つけると、すぐにゴミ箱行きどころか、ゴミ袋に全部放り込んで義兄の目の前で御開帳して、延々説教である。
だから、緊急避難だって名目で、全部置いてあるのだ。
今回は、オレに着させるはずの赤いドレスも持ち込んできてある。
オレたちは今日ここから出発だ。
「絶対わからないんだろうな?」
「ああ、保証するよ、鏡見てみなって」

鏡を見ると、もうダレこれ? 状態である。
オレに女の兄弟はいないが、いるとしたらかくや、なのかもしれない。
客観的に見て、美人、というよりはカワイイ感じだ、妹と主張して通用するかも、程度に面影はある。
面影はあるが、男であった痕跡はない。
別に男でなくなったわけではないのだが。
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コメント

kaminomoribitoさま まんがいんく : 2011/08/12 (金) 16:29:58 修正

まだです。
身代わりにおいて行ったんですから、そう簡単には終わりませんよ。

まだあと三回続きます。

引き続きご期待ください(笑)

No title kaminomoribito : 2011/08/12 (金) 15:44:33 修正

こんにちはです。

で?・・・で??・・・・・

弘美さま まんがいんく : 2011/08/12 (金) 09:43:15 修正

女装にはまって行くわけではなくて、また少し違う展開になります。

意識の方向性が変わる話です。

希望さま まんがいんく : 2011/08/12 (金) 09:28:52 修正

もちろん、まだ続きますが、毎日少しずつ更新されるシステムです。

なぁに2~3時間で一気に書き上げたんですけどね。かなり思いつきなので

No title 弘美 : 2011/08/12 (金) 07:39:27 修正

きれいに女装できると、最初は女装がいやでも、案外、ハマっちゃうケースが多いかもしれません。
そうして抜け出せない快感に心が縛られ、女装がエスカレートします。

続編はいつですか? 希望(ノゾミ) : 2011/08/12 (金) 00:13:47 修正

おねにーさま、ステキすぎます~♡♡♡w にのに、って、ええ~っ続きはないんですかあ? そんないいとこで終わっちゃイヤンですよう・・・
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