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ブラッディなお話

ちょっと暇だったので、あらためて単発のお話を書いてました。
だったら、続き書けよ~って言われそうですが、つい、思いついちゃったもので。

でも、けっこうブラックな方向に行こうとしていたので、少し押しとどめました。
危うく、殺人ノベルになるところだったわ・・・(;^ω^)

ま、それでもけっこうブラックです。
ブラックお料理ノベルですね(*^m^)

いや・・・ブラッディか。

当初、冷凍庫にとんでもないものが隠してあったり、包丁を使うシーンが出て来なかったり(実は伏線にするつもりで出さなかったんですが)、最後はとんでもない行動に走るということになりそうだったんですよね。
いやまあ、お話としてはそれもありなんですが・・・
読みたい、とおっしゃるなら書きますよ。
気分悪くなっても、知りませんが。

ま、現実にはそんなことはありませんし、そんな度胸もありません。
人を殺しても何も解決しないし、殺してやろうか、ぐらい憎んだことがないわけでもないですが。

現実といえば、最近リーダー業が板について来ました。
と言っても、かなり暇だから何とか務まってるのかもしれないですけど。
とりあえず今のところはトラブルもなく、おじさんたちも適当に動かして・・・

ときどき、何も考えんでいいから、言うとおりに動いてくれ、って思いますが・・・マリオネットのごとく。
仕事としては、自分で考えて動いてもらうほうが効率的ではあるんですが、どうにも、ワタシの考える効率と、おじさんの考える効率は違うようで、次使う資材じゃなく、その次に使う資材を持ってきたりするもので、ときどきイラッ(#゚Д゚)y-とするわけです。

だったら、何も考えなくていいから、鉄人28号のごとく動いてくれないかと、いいも悪いもリモコン(まんがいんく)次第・・・ってことで( ̄ー ̄)

でも、また一週間程、クサイ仕事の方に回されそうで、できたらその間は少し暖かくなってくれないかなと思っている次第です。
初日はけっこう密度が高いんですが、その他の日は待ち時間も長かったりするので、ただ待ってるだけってとにかく寒くって。

寒いよりは、身体を動かしていたほうがましなんだけど、ま、仕事場でストレッチやら、何やらをするのもあんまりなぁって思うし、これ以上筋肉ついても嫌だしねぇ。

さてと、では、物語の方、お楽しみください。
次のブログは何にしようか・・・考え中です。

寒いし、写真撮れないし、ちょっと食欲もないので大した料理を作る意欲もなく・・・なので、また頭の中で遊んだことになるでしょう。
頑張って総動員しますよ。

週末は続きの更新と、鍋1(ナベワン)の話になると思うので、乞うご期待(^▽^*)DSC00357.jpg

指先から滴る、赤黒い液体を小皿に受けながら、ゆうこは鼻歌交じりに・・・

「ね~ぇ、こんなもんかなぁ~」
少しだけたまった、小皿にラップをし、冷蔵庫に。
早くしないと、固まっちゃう。

ペティナイフを仕舞って、入念に手を洗った。
猛烈に冷たい冬の水が、指先まで麻痺させる。
白くなって、感覚までなくなったくらいで水を止め、乾いたタオルでそっと拭う。
これくらいなら、絆創膏で足りるかな。

救急箱から、大判の絆創膏を持ち出し、押さえつけるように貼る。
伸縮するテーピングテープをその上からぐるっと一巻きにして、さらに、その上から防水の透明なフィルムをもう一巻きして、救急箱を棚の上にしまう。
その棚の上の置き時計を見ると、10時30分を少し過ぎたところで、あけみが来るお昼までにはあと一時間半。

ちょっと急がなきゃ・・・つけあわせまで作ってる暇ない。

慌てて、じゃがいもと人参をピーラーで剥き、人参は輪切りにし、じゃがいもは短冊に切って、水にさらす。
水を切った人参を、冷たい砂糖液の中に浸け込んで、コトコト煮始める、煮詰まらないように弱火でじっくりと。

じゃがいもはざるでよく水を切ったあと、キッチンペーパーで丁寧に拭いて、置いておく。

玉ねぎ一個を、フードプロセッサで細かくみじん切りにしたあと、耐熱のガラスのボウルに入れて、5分レンジで加熱。
冷蔵庫から取り出した粗く挽いたひき肉の冷たさと、粗熱をとったとはいえ、手には少し熱いくらいの玉ねぎとが混じり合って、ほんのり温かい感触が薄い手袋越しに伝わる。
少し大目のパン粉、卵白を混ぜて、大きめの小判型にする。
つなぎは多めのほうがふっくら柔らかく仕上がって、ゆうこはこの方が好きだった。

真っ赤に熟れたトマトと、黒く熟したアボカドを、ともに薄く切って二つの小鉢に盛る。
鉢の中には、けして造形のよろしくない猫が二匹、仲良く並んでいる。
青い猫、ゆうこはその猫が隠れて見えなくなるまで、トマトとアボカドを盛る。
あ・・・ちょっと、小さかったかもしれない・・・猫ちゃん見えなくなっちゃった。

作ったハンバーグを、よく熱したフライパンで両面焼き、ブランデーをふって軽くフランベ。
ハンバーグを温めた皿に移して、フライパンに残った肉汁を別のフライパンに移して、それでも少々残った肉汁の上で、人参のグラッセとフライドポテトに焼き目をつける。

あけみはもう到着していて、居間のソファの前で、コートを脱いでいるところだった。
少し怪訝な、真っ白な顔をして。

ゆうこは、冷蔵庫からラップした小皿を取り出して、白ワインと先ほどの肉汁と混ぜ、弱火でアルコールが飛ぶまで煮詰め、最後にお醤油を少し垂らして、少しだけ残して水にさらした玉ねぎのみじん切りと、卵黄を混ぜて、こぼさないように慎重にハンバーグにかけ、人参とポテトを盛りつけて・・・

「ねぇ・・・早く、座って座って・・・冷めちゃうから」
ゆうこは、ナイフとフォークを用意しながらそう言って、昨日のうちに焼いておいたバターロールをお皿の上にてんこ盛りにした。
「好きなだけ食べてね、ん? それともお酒のほうがいい? まだお昼だけど・・・」
「いや・・・お酒はいらないけど・・・ それより、どうしてアタシを呼んだの?」
「えっ? だって、婚約したって聞いたから、お祝いのつもり、なんだけどな・・・」
「だって・・・」
あけみは口ごもる。

ゆうこは、冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、二つのグラスに注ぐ。
トマトジュースのように真っ赤な、ブラッディオレンジ。img50399677.jpg


「だって、相手はマサヒロくんだよ」
「知ってる・・・もう別に気にしてないし、あけみのせいじゃないよ」
「ならいいんだけど・・・」
「うん、めでたいことなんだしさ、私たち、友達じゃない、小学校からの」
「うん・・・ありがとう」

あけみはまだ怪訝な顔だったが、おずおずとナイフとフォークを持ち、ハンバーグに手をつけた。

「美味しい、やっぱりゆうこは料理うまいね」
「うふふ、ありがと」
「アタシも勉強しなくっちゃねぇ」
「大丈夫だよ、あけみってば勉強私よりずっとできたもん、勉強なんかされたらすぐに追い抜かれちゃうよ」
「アタシ不器用だもん、料理とかはぜんぜん上達しなかったし、勉強したって知識とかだけだよ」
「そうかなぁ・・・そんなことないよ」

あけみは少し安心したようだった。

以前、マサヒロに同じようにハンバーグを作っていたとき、ゆうこは間違えて指を切り、それがソースに滴ってしまったことがあった。
「大丈夫か? 痛くないか?」
マサヒロはゆうこの指を口に含んで、少ししょっぱいなって言って笑った。

ひと通り、ゆうこの指の手当をしてから、二人でワインを開けて乾杯して、ほんの少しだけ冷めたハンバーグを食べて・・・
「ああ、これ、やっぱり美味いな。でも、いつもとはちょっと違うね」
「あ・・・え・・・? 何が?」
「ちょっとだけ、ゆうこの味がする」
同じようにゆうこもそれを食べていたけれど、そんなのちっともわからなかった。
私の味?
わかんないよ。
でも、マサヒロが喜んでいるのならそれでいいと思った。

今日作ったのは、あの日のハンバーグと同じもの。
違うのは、少しだけ滴ったんじゃなくて、わざと採って、入れたこと。

リスカじゃない、今日はホント採るために切るんだ。
そう自分に言い聞かせて、ペティナイフを手首に当てた。
幾つかの筋の中で、新しい筋ができ、赤い血がじんわり滲む。
不思議と痛みは感じなかった。

あけみが帰り、洗い物をしている最中になって手首がズキズキと痛む。
少し、深く切りすぎたかな・・・
でも、いいから、これが最後だから。

もうこの部屋に、あけみもマサヒロも呼ぶことはない。
私はしばらく一人で生きていく。

ゆうこの手首が、心臓の鼓動に合わせて、またズキッと痛んだ。
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コメント

それ、確かに考えました まんがいんく : 2012/01/27 (金) 22:03:24 修正

マサヒロをハンバーグする設定は考えましたが、ハンバーグにするにはあまりにお肉が多いかと・・・(;^ω^)
で、解体して、冷凍庫に突っ込むって設定も考えましたけど、陳腐だなぁ・・・と。
ついでに、包丁でアケミを切り刻んで、やっぱり冷凍庫に、って設定を考えたところで、あほらし・・・と思ってやめました。

別にクライムノベルにしたいわけじゃないし、この設定で長い話を作ろうとしたら、暗黒面に落ちて行くような気がしたので、さらりと軽くブラックに流しました。

ちょっと傷んでるココロからの復讐なら、この程度でいいかと・・・

むしろ、病みに落ちず、傷みから脱出しようとする気持ちを表現したほうがいいかと思った次第です。

No title ダメ子 : 2012/01/27 (金) 21:42:22 修正

最初マサヒロをハンバーグにしたのかと
あやうく殺人ノベルを読むことになるかと思いました

でも、これぐらいのもリアルにありそうで怖いです

おばんでございます、お久しぶりでございました まんがいんく : 2012/01/27 (金) 00:25:30 修正

今年もよろしくです。

お話書いていたんですね、たぶんそうかなとは思いましたが、やっぱり時間が欲しいですよね。
と言って、時間があると書けないのがワタシで、思いつきをお話にするまで時間がかからないほうがけっこう書けたりするのが面白いところです。

このお話は、随所に伏線を貼ってみたのですが、実は使ってない(^_^;)
というか、使うと話がスプラッタな方向に行くので、やめた次第です。

基本的に、説明的な部分は極力排除しました。
説明的なのは料理の描写だけ・・・にしたつもりです。

ライトノベルな企画もあるんだけど、どうにもワタシの場合は自分の性の話からははずれられないようで、ブログの内容的にはそんなこと滅多に書かないくせに、お話を書くと二つに一つはそっち系の話が登場するっていうので、困ったもんなんです。

はい、モロ、その話。
女になっちゃった、顧問と生徒の話なんで・・・しかも、ワンゲルの話だし。
いわば、モロ自分の土俵で勝負、ってところです。

ありがとう まんがいんく : 2012/01/27 (金) 00:17:39 修正

内容も可愛いといいんですけど、おばさんだし、おじさんですからね、ワタシは、それは望めないかもしれません。

身体もあちこちガタが来てますが、ココロは若いまま。
少年のまま、少女のまま・・・はちょっと無理があるか・・・(;´∀`)

リンク貼っちゃってくれて構いません。
ワタシの方もリンク貼らせてもらいますね。

横山光輝先生 まんがいんく : 2012/01/27 (金) 00:15:11 修正

同郷なんですよ。

長田に、鉄人の像がありますけど・・・大丸の裏に(^_^;)

最近は漫画雑誌は買ってません。学生時代はそれこそ、少年漫画3冊に少女漫画3冊に青年漫画3冊とか買ってたんですけどね。
今は単行本だけ。
それもホントに好きな作家のをちょこちょこ買うだけ、お金とスペースには限りがありますから(*^m^)

はい、先生でしたよ。
高校の、しかも国語の。
考えたら15年もやってたんだなぁ・・・ってブログを書いててしみじみ思いました

実はですね まんがいんく : 2012/01/27 (金) 00:09:07 修正

kaminomoribitoさま、こんばんは

この話、実は、血が滴り、肉が裂け、切り刻み・・・みたいな展開に行こうとしてたんですよね。

でも、あまりにグロく、あまりに残酷で、なおかつあまりにありきたりの話になってしまうので、もっと穏やかに、でも気持ちの奥にどろどろしたものを抱えながらの主人公、みたいな話しになったのです。

話の中では、けっこう伏線もはっていますし、話をふくらませることも可能なので、これはこれで置いておいて、もっと長い話に移行するか、それとも、連作短編として書いていくか、いろいろ考えることができる点で面白い作品に仕上がったと思っています。

でも・・・お話の中に料理のことを入れていくと、結構字が埋まるもんだなぁ・・・と初めて気づきました(;^ω^)

お久しぶりですっ。 樟葉 : 2012/01/26 (木) 22:22:16 修正

 超絶遅くなりましたが、あけましたね、おめでとうございましたっ!
 今年もよろしくお願いしますっっ。

 うー……。
 ちょっと自分で想像して、痛くなりました。

 ブラッディ……。
 でも、行間に想像の幅がたくさんあって、面白く読ませていただきましたっ。

No title (。+・`ω・´)★Sion Yuina(●・ω・) : 2012/01/26 (木) 17:42:23 修正

ブログかわいいですね(*´д`*)

よかったらリンクお願いしてもいいですか!?

鉄人28号 より : 2012/01/26 (木) 15:49:14 修正

少年マガジンやサンディー
創刊号から買ってました。。
横山光輝、、、懐かしわね。。
小松崎茂先生の戦記モノも好かったわね。

達筆だと思ったら、高校の先生だったのね。

こんにちはです。 kaminomoribito : 2012/01/26 (木) 14:59:54 修正

ブラックだなぁ・・。
だけど・・冷たくない。
むしろ 熱いくらい・・。

だからこそ、とめどなく綴られてしまいそうな
冷たい物語が連想できて怖いです。
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