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トラックバックテーマ 第1362回「夕焼けの写真見せてください!」 2

トラックバックテーマ 第1362回「夕焼けの写真見せてください!」

其の弐


DSC09864.jpg夕凪の 閑けさやぶる 落日の 動く音なし 消ゆる音なし


笠戸島の夕陽です。
日が沈んでいくと、どんどん風が出てきました。
さっきまで凪いで、波も立っていなかったのが嘘のように。

いっぱい引き連れて、沈んでいくのに、何も音がしません。
誰も騒ぎません。

当たり前だけど、考えたら少し不思議な光景かもしれません。

yuyake_20120129233540.jpg待ちわびる 人々の声 遮りて しばし暑さを 残す落日


須佐湾大花火大会の直前の夕焼けです。
曇っていたのであまり、赤く染まっていませんが、沈んでしまってから赤く染まりました。

花火の前で、少しざわざわしています。
早く早く・・・と期待が高まっています。

人々の熱気と、暑さを残す夏の日が沈みます。
さぁ・・・これから、花火大会です。

DSC07506_20120129234552.jpg陽も落ちて 夕餉も近し 天神の 朱の御門に 明かりの灯る


さて、今日も天神様に灯が入った、もう帰らなきゃね。
犬も人も、ぶらぶら写真を撮りに来た人も。

さぁ、帰ってご飯作りなさいよ。

早く・・・

で・・・今回の夕焼けは、最後にこれです。

では、続き、お楽しみくださいね。DSC00445.jpg

バイトからの帰り、いや、帰りとも呼べない場所で。
店から出て、すぐの路上。ビルの隣の路地から、ひょっこり顔を出した男。
マサキは、店を出る前に着替えて、TシャツとGパンだけのシンプルな出で立ちだった。
どこにでもあるような、白の、GO AWAY、と意味不明な英語を、少しだけマサキの胸が持ち上げていた。

その日は、同じバイトの娘が一人休んだせいで帰りが少し遅くなっていた。夏場だからいつもなら明るいうちに帰途に家に着くはずの時間帯が、もうすっかり暗くなっていた。
外看板の照明を落とした店の前は暗くて、明るいところから出てきてすぐのマサキの目には男の顔はうまく判別出来なかった。

いきなり背後から抱きつかれ、店の脇の路地に連れ込まれた。とっさに身をよじって、無茶苦茶に手を振り回した。

自分の声が女の悲鳴のようなので、マサキは愕然とした。
自分の身体も声帯も、女だっていうのはわかっていたつもりでも、ショックだった。
あまりのショックで、その場に座り込んだり、泣き出したりしたいところだったが、まさにそんな場合ではなく、なんとしてでも逃げなくてはならなかった。

手に加えて、足を無茶苦茶に蹴った。
狙いも何もなかった、ただ闇雲に、何も見ていない目線は、上を向いたまま、まっすぐ両の足を交互に蹴り続けた。
何度かの蹴りで、足先にガツンと当たる感覚があり、鈍い痛みがつま先から上がってきた。
痛みに応じて、視線を下げると男がすねを抱えてうずくまっているところだった。

男の手が離れたのに気づいて、のろのろと、店の方に歩いて行った。早く、もっと早く、と思う心とは裏腹に、足はゆっくりとしか進まず、背後から見えない紐で引っ張られているようだった。
何分にも感じられる時間が過ぎ、ようやく店の感応式のドアに触れると、すっとドアが開いて、そのままマサキは男がしたのと同じように、すねを抱えてうずくまった。
鼓動が速く、呼吸が速く、吸っても吸っても吸っても酸素が身体に入ってこないような気がした。

「マサキちゃん、何かあったの?」

何も言えなかった。
マサキは黙って、店の外を指さした。

主人の康介は、自動ドアのところから身を乗り出して左右を見たが、もうすでにそのあたりには誰もおらず、ただ、向かい側の歩道を自転車が走っていくばかりだった。
まだ、うずくまったままのマサキを見て、康介は店の奥からパイプ椅子を取り出して、座れるかと聞いた。
マサキは首を縦に振ったが、結局立ち上がることが出来ず、そのまま横抱きに店の奥の厨房の奥の事務机の脇のソファーにまで連れていかれ、そこに寝かされた。

ものも言わず、嗚咽もなく、涙が出た。
それが息が苦しいせいなのか、ショックだったのか、情けなかったのか、わからないままの涙だった。
軽く、あまりにも軽々と横抱きにされたこと、それすらもショックに感じた。

マサキが少し落ち着き、警察に連絡すると、近所の交番に来るように言われた。
康介は、マサキの家に連絡を入れ、とりあえずは付き添って交番に行くからと伝えた、何かあったのは私の責任だ、と。

足を引きずる、マサキをかばいながら交番に行くと、先にマサキの母が到着していて、初老の警官を質問攻めにしているところだった。
マサキに応対したのは若い警官で、実に事務的に「どんな男だったか」と繰り返したが、マサキには心当たりも、見覚えもなく、なおかつ暗かったのでよく見ることさえ出来なかったと、その度繰り返して答えざるを得なかった。

「では、足を怪我されてるようですので、こちらから救急病院を紹介しますので、そちらの方に連れていかれて、診察してもらったほうがいいでしょう。被害届の方はまた明日で結構ですから、先に診察の方、行かれてください」

待たせていたタクシーで行った救急病院で、レントゲンを撮られた結果、軽い打撲でしょう、念のため湿布して包帯を巻いておきますね、と言われ、診断書をもらって帰途についた。
黙りこくったマサキを見て、母は何も言えず、視線を泳がせるばかりだった。
家についても、父はまだ、帰宅していなかった。
午後11時を少し過ぎたところだった。


『昼間の流星』続きです。
今回はここまで・・・とても眠いので、寝ます。

コメントは、明日返信しますので、ご勘弁ください。

寝不足で、とてもとても眠いです。

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コメント

フェレパパさま まんがいんく : 2012/02/01 (水) 23:32:43 修正

また、伺いますね。

ワタシも何か飼いたいんですけど・・・引っ越さないとムリですね。

引っ越ししようかなぁ・・・ちょっと思うところがあります。

Re: 短歌拝見しました まんがいんく : 2012/02/01 (水) 23:31:09 修正

ワタシのは別になんの勉強もしていないので、ホント思いつきです。

俳句と比べると短歌には比較的慣れ親しんできたので、書きやすい、と言った程度なんですよ。

No title フェレパパ : 2012/01/30 (月) 22:35:03 修正

いつもありがとうございます^^

こちらもランキングポチッと入れておきますので頑張って下さいね^^

短歌拝見しました わんだつ : 2012/01/30 (月) 09:28:27 修正

はじめまして。
短歌(?)と写真、よいですね。
3句目が好みです。
ほんのりと温かな気持ちになりました。
灯りと夕餉の言葉が、家族やぬくもりを想起させるからでしょうか。
初句は「閑けさをやぶる」のに「音がない」のがよくわかりませんでした。
説明を読んで、ああこういう意図かと納得しました。
題材の目の付けどころが純粋でおもしろいですね。

夕凪を引き込みてゆく落日の
  消ゆる彼方に音すらもなく
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